もし都会で育った若者が北海道の田舎で暮らしたら。 moshikita.exblog.jp

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by tsukam_m
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震災と深川と私


5年前の今日、人生で初めて

( … はっ ……… 死ぬ )

そう思いました。

奇しくも5年後の今日も同じ東京にいて、
あの日を思い返さずにはいられません。

しかし、あれは私にとって
人生で一つのターニングポイントになり、
深川にいるきっかけにもなっています。



当時の私は、
1週間後に卒業式を控えた大学生でした。

就職先も決まり、無事に単位も取れ、
あとはバイトで暇つぶししながら卒業式を待つだけ。

あの日も自宅で、
お世話になった方々にお手紙を書いていました。

それは突然、やってきたのです。

江東区のマンションもものすごく揺れました。
千葉育ちの私には地震は慣れっこでしたが、
あんなに長く、激しく揺れたのは初めて。
食器が落ちたり、家の中が荒れたのは言うまでもありません。

それはそれはものすごく、怖かったのです。


少し変に思うかもしれませんが、
地震とは言わなくとも、
世の中を一変させる出来事が近々起こるであろうという情報が当時ありました。

都市伝説や宗教かとも思える実態のない情報。
明確に表せる根拠があるわけでもなく、
不勉強な私にはにわかに信じられません。

しかし、聞くとその理由や目的には、
人の生きる道の真理が感じられ…

よくわからないけど、何か気になる

そんな感覚でいた矢先、
まさに自身の身に降りかかったのでした。


点と点が繋がった、というのか、
驚きと恐怖におののく一方、
瞬間的に妙に理解したのを覚えています。

東京は様々な機能が停止し、
テレビでは四六時中、緊急地震速報のおどろおどろしい音が流れ、
マンションのベランダからは街に溢れる帰宅難民が見えました。

SEKAI NO OWARIではないけれど、
まるで地球消滅のSF映画の一幕でした。


被災地の方々はそれどころではないでしょう…


その日から、私の中の何かが変わりました。

本当に大切なものは何か。

人として生きること、生まれてきたこと、
私が今していること、これまでしてきたこと、
生かされていること。
一見哲学的ですが、
今まで考えてこなかったことを改めて真剣に考えるようになり…

人は毎日選択の中で生きていると言います。
その選択基準に新しい概念が入ってきたのです。


日本の教育はとてもシステマチック。

昨日あるフォーラムで、野村総研顧問の吉崎氏はこう語っていました。
「日本の弱いところは、人材の評価基準、敗者復活戦がないところ。大企業、官庁ではチャレンジできない。そこがスタートであるべきなのに、ゴールになってしまっている。日本でビルゲイツが絶対に誕生しないのは、日本の文化、風土ゆえである。」

アメリカでは転職が一般的であり、
優秀な人材は起業します。

一方、日本では優秀な人材は一流企業に行き、
その次は公務員、その次は中小に行くと言います。

里山資本主義の提唱者・藻谷浩介氏はこれに次ぎ、
子供が受験しなかったこと、
会社名を聞かれ、高学歴なのにと驚かれることも多いことを話していました。

彼の言葉で、特に印象に残ったことがあります。

「1匹のタコとして、タコツボに入らずに海の中で漂う勇気を持ってほしい。田舎より都会の大企業の方がしがらみが多い。毎日意味のない会議にしばりつけられたり、通勤時間も長い。日本人はついついタコツボに入ると出られなくなる」

まさに。
あの日まで、日本教育にどっぷりと浸かり、
タコツボにハマっていた私は、
自分の頭で考えることなく、メディアの情報がすべて、
大衆の価値観の中に埋もれていたと思います。

けれども、本当にそうなのか。
世間で言われていることは本当にそうなのか。
周りがこうだと言っていることは本当にそうなのか。
私がこうだと思っていたことは本当にそうなのか。

まず、そうして疑問を持つことはとても大事です。

以前、あるセミナーで、
正しい情報を得るにはどうしたらいいかと質問した女性がいました。

自分の頭で考え、行動し、確認すること。

私は何の知識人でもありませんが、
人から聞くことを鵜呑みにしたり、全否定することはないよう心がけています。

根拠を明確にできないものも、人を説得できません。
自分で説明できるまで勉強し努力することが必要なようです。


とは言いながら、私は人一倍努力が苦手です。
すべて周りの人に助けられ、甘えてきた人生。
怠けや努力不足を自覚する分、
言葉や行動に表せず、黙るしかないってこともたくさんあります…。

でも、藻谷氏の言葉を借りると、
「タコツボから出て漂う勇気を持つ」ことで、
今この場に来れたのだと思っています。


銀行を辞めるとき、当時の部長にこう話していました。
「お客様にリスクを負わせる金融商品は、いくら売ってもどうしても自信が持てないのです。
例えば、八百屋で美味しい野菜を売ることの方が、私にとっては遥かに心から自信が持てます。」

野菜にも色々あることは置いておいて…。
こうした気持ちで、私は今ここに至っており、
この言葉は少しずつ、形になっています。


5年前のあの直後は、新宿の伊勢丹を見ても、
キラキラしたものに何の意味も感じなくなっていた極端な状態でしたが、
今はこうしてまた、
キラキラした美味しいケーキを家族と笑って食べられます。

それは何らムダなことではなくとても幸せなことで、
それをもっともっと自覚することこそが、
あの日を活かす第一歩に繋がるのではないかと思います。

すごく小さなことですが、
まずは考えてみることから始めませんか。

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Commented by 津田で出会ったみほだよ! at 2016-03-11 19:14 x
震災に遭って、死というものを垣間見た若者(私たちが若者に含まれているかどうかは別としてw)は、よく考え行動する。本を読む。足を運ぶ(デモとか)。ノンセクトで動ける。…って話を某著名人から聞いた!!何かアクション出来る自分で居たいと思いながら…何もできない自分のまま(´<_`  )
Commented by tsukam_m at 2016-03-14 14:00
> 津田で出会ったみほだよ!さん
コメントありがとうー!うれしいよ‼(*´▽`*)私もみほのように思うこと多いし、実際そういう人たくさんいるよね。でも方法は本当に色々ある(*'▽')うちらの目に入るものや聞こえてくるのはものすごく大きいことをした人ばかりだけど、もっともっと小さいことでやれることなんていっっぱいあるんだと思う!
by tsukam_m | 2016-03-11 14:46 | 田舎暮らし | Comments(2)