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ステキでしょう?
9月の半ば、ハンター女子の仕事に同行し、音江・多度志(たどし)・一巳(いちやん)など、市内の様々な山や森林を回る機会がありました。

田舎は田舎でも山は特別に空気が違います。車を降りた瞬間、五感に触れる感覚は考えなど及ぶものではなく、まさに身体が喜ぶような感じでした。
鳥獣用のセンサーカメラを仕掛けるため、道のあるところまで車で行き、道なき道は歩いて進みます。ハンター女子はとても勇ましいです。
キョロキョロしながら彼女を追いつつ、人工的なものがない大自然の中にいると、「生きてる」と感じられたのでした。

ランチタイムには「イルムケップスカイライン」を登りました。深川でここまで高いところに上ったのは初めて。本当に美しかったです。
行動範囲の全く違う彼女の仕事場は私の知らないところばかりで、深川にもこんな場所があったんだ!と新鮮な気持ちになりました。
自然はこんなにも素晴らしいのに。
最近、私の周りでもやもやした空気を感じることが多くなりました。
協力隊という仕事は、本当に難しいと思います。
ある協力隊は激しく吠え、聞かされる方はうるさそうに対抗しています。
また別の協力隊は身体が強制終了を起こし、復帰に長い時間をかけました。
さらに別の協力隊は組織の職員と化し、日々来た意味を問うているようです。
ある職員は協力隊の仕事や意義を理解できません。
また別の職員は、”触らぬ神に祟りなし”。
さらに別の職員は、協力隊を丸く収めようと必死です。
協力隊という仕事は、自治体の姿勢如何でどうにでもなる、つまり成功と失敗が左右される部分が大いにあると思われます。協力隊個人は動機も事情も様々だけれど、すべてに言えるのは、一人では限界があるということです。
(言い訳をしたくない。もっと色んな方法があるはず。私のやり方が悪いんだ。もっとがんばらなきゃ。)
そんな思いでここまで、独りでやってきたと思います。
しかし月日が経ち、様々な出会いがあって、今は、病気は何かのアラートであると捉えてもいいかなと思えるほど、自分を許せるようになってきました。
がんばっても一人の力ではどうにもならないこともあるのではないでしょうか。
このブログは私を一例として、田舎暮らしを勧めたり、畑違いでも大丈夫という体験談を発信する目的で作ったもので、特に、弱音をつづることは避けてきました。きっとそれは個人的な事情だと思っていたからです。
でも、私が深川市に来て以来感じてきたネガティブな感情はほとんど、協力隊という職業柄であることが振り返られます。
各地で様々な声が上がってきていることを見聞きし、これから協力隊になりたいと考えている方や、自治体の有志に向けて何か発信できればいいなと思い載せた次第です。
一方、田舎暮らしはいいものです^^
私は、協力隊という制度に感じることは別として、このお仕事をきっかけに、人生でとても大きな意味のあることを学んだ気がします。
「ただ自分の好きなことを仕事にしたい」という意識ではだめなんだ!
「社会に貢献する」ことを第一に考えるんだ!
そんなことがスッと降りてきた今、何も怖くないと、希望が湧いてきました。
深川に来てもうすぐ2年。その対価は私にずっと抜けていた部分だったようで、お恥ずかしい限りですが…気持ちは満たされています。
とりあえずはこの病気を治して、まずは健康になりたい(*´ω`*)それから、”社会に貢献する”好きなことをするべく、動いていきたいと思います。
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by tsukam_m
| 2016-10-03 14:26
| 地域
昨日は、市内の小学校の「芋ほり体験」があるということで見学してきました。
対象は4年生2クラスで40人くらい?いつも思いますが、本当に少なくてビックリします。

農業センターの畑を借りて子どもたちが自身で植えたというじゃがいも。
収穫は親御さんも一緒にお手伝いできるそうで、たくさんのお母さん方もいらしていました。職員に聞くと、「子どもたちだけでやるには人数が足りないから」とのこと。確かにそうですよね。

農業センターの方で茎や葉は切ったそうです。確かに収穫作業はその方がやりやすいと思いますが、長い期間、生育過程のすべてを見せることができなくても、じゃがいもはこうやってできているんだよというありのままの形をできるだけたくさん見せてあげられたらいいのにと感じます。
アジの開きがあの形のまま海で泳いでいると勘違いしている子どももいる世の中ですから。

一人一畝、10mくらいの範囲があたっていました。品種はキタアカリだそうです。
私のじゃがいもは8月頭に採れたので、少し遅い収穫に感じましたが、品種によって違うのでしょうか。

作業を始めてしばらくすると小ぶりのじゃがいもがたくさん。台風や雨続きの影響で腐った芋も多かったそうです。
初めに市の職員から腐った芋があるので注意してと言う旨の説明があったようで、部分的に緑に変色したものを見つけては放り出す子がいました。
「じゃがいもは太陽の光に当たるとそこだけ緑になっちゃうんだよ。でも、全部じゃないからよく取り除けばキレイなところは食べられるかもしれないよ。」
と教えてあげると、
「そしたらお母さんとおばあちゃんに任せるね。」と言って、料理をするときの親御さんの判断に任せようと、放っていた芋を戻して袋に入れ始めました。
他にもたくさんの子どもが、じゃがいもをポンポン投げている様子があちこちで見られ、こういう時こそ食育なのになぁと感じてしまいました。何を目的にこうした体験をさせるかはとても大事だと思います。

大きな袋にたくさん入って、大漁だったようです。
子どもたちはこの体験でどのような感想を持ったでしょう。
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by tsukam_m
| 2016-09-14 11:12
| 地域
10日土曜日、久しぶりにイベントのお手伝いに行きました。
深川市はそばの作付け面積が全国2位ということで、「ふかがわ新そばフェスタ」が開催されたのですが、あいにく結構な雨に見舞われて寒い一日でした。
私は野菜の詰め放題コーナーにいて、10時の開始直後はたくさんの方が行列を作ったものの、1時間ほどすると大雨もありお客さんはまばらに。それでもかぼちゃ、じゃがいも、パプリカ、玉ねぎは完売しました。他にも色々なお店が出され、新そばを中心に地元の食べ物や野菜・特産品が売られていました。
そして、お昼は色々な方が差し入れを下さいました。

特に印象的だったのは、経済部の次長がくださった「そばがき」。
初めて見聞きした食べ物に興味津々でいただきましたが、和スイーツのジャンルに入るのでしょうか。そば粉をお湯で溶いたものだそうで、食べたことのないお味に出会いました。
古くからある”甘味”のようですが、そう考えるとお客さんも年齢層が高いように見え、

イベントが始まる時刻より前に、そば大福の無料配布に並んだ人々を見ても、おじちゃんおばちゃんが多くて思わず撮ってしまいました(*'ω'*)
地方は一足先に…といった感じでしょうか。
今回のイベントでは思わぬ気づきが色々とあり、特に「無料配布」の集客力はハンパないと感じました。
若い人を集めるのは難しいですね。
…でも、本当に難しいでしょうか?
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by tsukam_m
| 2016-09-13 10:08
| 地域
ある夕方、
仕事を早く終えた日に少し走りに行きました。

空が広い北海道では時折こうした表情が見られます。
一面絵の具を塗ったような美しい夕焼けです。

まるで燃えているよう。
同じ空を都会で見るには建物が多すぎて、贅沢な風景にうっとりしてしまいました。

翌日は晴天。
先日の台風を感じさせないとある田んぼは、収穫間近の稲穂が頭を垂れていました。
さすがは米どころ深川で、こうした光景が市内の至るところに見られます。

稲2株でお茶碗約1杯分のごはんなのだそう。
この田んぼは…果てしないですね。美味しいごはんが採れますように。
あの台風のように、自然には大きな被害と絶望を与えられるときもあるけれど、
自然は、私たちに癒しを与えてくれるときもあります。
人にはある種厄介な”こころ”というものがあるせいで、私なんかはついつい、小さなことでも大きく乱れ、人に迷惑をかけてばかりなのですが、自然はいつも安定して変わらず一定です。
というより、どんな変化も受け入れているという感じがします。同じ瞬間は二度となく、”当たり前”という概念がないからこそなのかもしれません。
どんなことがあっても、心を乱さず落ち着いて思考できる人間になりたい。
最近は、どんなことでも自分に対するシグナルだということも、以前より少しは早く気づけるようになってきた気もします。もちろん、家族や周りの人の支えがあってこそ、感謝です。

先日、車屋さんに行った時、待ち時間にいただいたアイスコーヒーに粋な計らいがありました。
(かわいい!)
とてもささやかなことだけど、気分がヒュンと跳ね上がる瞬間、これぞ小さな幸せです。
いつもお世話になっているトヨペットさん、ありがとう。
うれしいことは、小さなことでも大いに心を動かして喜びたい!
悲しいことは、大きなことでも落ち着いて自分を見失わないように乗り越えていきたい!
未だ台風の水がひいていない畑があるそうです。
被害を受けた農家の方、どうか…
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by tsukam_m
| 2016-08-29 10:41
| 地域
昨日、8月23日午後2時半ごろ、
深川市納内(おさむない)付近で石狩川が氾濫しました。
付近には民家や田畑があり、浸水・水没が免れず…道内道外、各地域で被害が出ています。連続して到来した台風の影響は、去った後でも油断できないことを思い知らされました。
各メディアでは全国的に報道されていますが、一連の台風では市役所の自治防災室を始め、関係者は本当に忙しく、慌ただしく働いていらっしゃいました。それだけでもことの大きさを感じさせられたものです。
深川の被害も納内だけはないし、報道されない様々な場所で大きく、小さくあると思います。
被害に遭われた方のお気持ちが思いやられ、北見市では14haの玉ねぎとビートの畑が全滅してしまったという農家さんのむなしい表情を見て涙が出そうになりました…
”農地は選べないから”
ある農家さんの言葉が心に沁みました。
変わって、今日は久々の晴天です。
畑作業が終わった後、氾濫した石狩川の様子を見に行ってみました。

普段あまり気に留めて見ていない私でもわかるくらい、水位が高かったです。
木を見ると幹の半分は埋もれています。
さらに流れも早く、いつもと全く違いました。
色んなものが流されて、たくさんのものを無くした人もいれば、たくさんのものが届いた人もいるのでしょう…
本当に、天災・自然災害はあなどれません。
こういう時、被害に遭われた農家さんを何らかの形で応援したいと思うもので、改めて、農家という仕事に尊敬を覚えます。
がんばれ!!
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by tsukam_m
| 2016-08-24 14:33
| 地域
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